生産者名 松本 一宏 さん

生産地
福岡県朝倉市
生産品目
野菜

s-松本さん2013年野菜つくりにおいて

野菜作りの中、栽培しやすい品種と難しいとされる品種があります。

根菜系の作物は比較的、栽培しやすいと言うのが一般でしょう。

逆に難しいとされる作物と言えば葉物であるキャベツ、白菜、レタス等がそうかもしれません。他にも難しいとされる作物はありますけどね。

一概に、どの作物が栽培しやすくて、どの作物が難しいかとは言えないわけですが、一般慣行栽培では、肥料・農薬資材を施す為に難なく作物は育つものです。

そんな中ジャガイモは植えとけば実る?そんな感覚かもしれません。

しかし、自然栽培になるとそうもいかないんですよね。

 

自然栽培のじゃがいも作り

土が未熟であればあるほど物はできても肌が荒かったり割れが入ったりと

作物のクオリティが落ちます。もちろん収穫量としても落ちます。

わかりやすく言いますとジャガイモ栽培で、一般慣行栽培では一反(10a)当り

春ジャガが約3t 秋ジャガが約1t500K程でしょうか。

これを自然栽培に転換しますと、土の状態と土作りの暦もありますが、収量として一反(10a)当り一般慣行栽培の約半分以下の収量でしょう。

勿論、土の質であったり今まで施してきた肥料の残渣であったりで収穫量、品質は変わります。

それを自然栽培だから収量は少ないのが当たり前だとか品質が落ちるのも仕方ないとか、そう解釈してしまうのも心情かもしれません。

しかし、そんな理屈は結局のところ言い訳なんですよね。

自然栽培だからと言う言葉自体が逃げとなり未熟な土の中に作物を植え、結果これもまた未熟となる。

そんな作物が収穫され出荷しお客様に届けられる。これが現実だと思います。

 

 

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自然栽培の分かれ道

生産者である私がこう述べる事はお客様にとって大変失礼極まりないと思われるかもしれません。

只、前述しました内容の中において大きく分かれる判断があると思います。

それは、今まで肥料や農薬、土壌改良剤等を施してきた土に対し一遍して自然栽培に切り替えた時から新たな道のりが始まるのですが、ここからが分かれ道なのです。

どう言う事かというと、「自然栽培に切り替えてそのまま作物を連作し続ける道」と、そうではなく「今まで良かれと思って施してきた肥料や農薬が染みついた土を健康な土にするために土づくりをやる道」とに分かれます。

前者では最初のうち作物は育ちますが年々、収穫量・品質ともに落ちます。

後者では土そのものを見直し状態に合わせて健康な土作りを行います。

ここで大きな差が現れます。前者では結局、作物自体が取れなくなるのに対して

後者では土作りをしっかりするためその後の作物が育って行きます。

ここでも言えるのが前者では作物を栽培するため換金できますが、後者では土作りを行うため収穫もなく換金できません。

土作りに関しましては、例に挙げますと宮崎の生産者、川越さん率いるメンバーの方たちは最初から作物は作らず3年間土作りをやりその後の土の状態を確認しながらの作物作りをなさってます。

過去の清算なんですよね。過去を破壊し見直す新たな建設とも言えますね。

 

土つくりからの自然栽培

作りやすい作物?難しいとされる作物?

全てにおいて言える事は大地である土そのものなのです。

「できない」は言い訳、できるための土作りをする。そこには何年何十年と言う月日が必要でしょうけど…..。

土作りには、大変深い意味合いでありドラマであり人生そのものとも言えるんじゃないかとまで考えさせられます。

起こりうる出来事に対し何が自然か不自然か?そんな事を意識しながらこれからも土と戯れて行きたいですね。

 

今各地で土作りに励んでおられる生産者がいます。いろんなドラマをくぐりながら励んでいる生産者がいます。

どうかこれからも宜しくお願い致します。

松本一宏さん談

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