生産者名 上野 升久 さん

生産地
熊本県熊本市
生産品目
野菜

s-玉ねぎ「“はまる”農業に出会った」

熊本県熊本市西部に位置する松尾町。玉ねぎ栽培が盛んに行われるこの地域で唯一、自然栽培玉ねぎを作られている上野升久さんの圃場を訪ねてきました。

今回伺ったのは、出荷間近の玉ねぎ畑。案内してくださるその後ろ姿には、今年の出来栄えに対する「自信」を感じることができました。

上野さんにとって、ピュアリィとの出会いが「これほどまでに“はまる”農業になった」と話されます。

「ピュアリィの存在と自然栽培知ってから”これやりたい”って直感で思ったんですよね。今は自然栽培やる為に農業してるんです。」笑いながら話されるその姿の奥には、崩れることの無いであろう固い決意が見えます。「ただ、始めは自然栽培といっても何も分からず見よう見まねでやってました。でも全然ダメでしたね。ここで玉ねぎを始めた際も、2年ほぼ全滅だったんですよ。」

今では笑い話として語ってくださいましたが、当時は相当なショックを受けられたことと思います。

その失敗も前向きに捉えられ、その後はピュアリィ主催の講演会や自然栽培全国普及会の研修などにも積極的に参加されるようになりました。「今では『土づくり』の大切さを、この失敗で学ばせてもらいました。」辛い過去も今に繋がっているんだと、この言葉から教えていただきました。

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「周りとの協調」

この地域では、元々そう広くはない中で何とか効率良くという考えから、玉ねぎの裏では米を作るという方法がとられており、田植えの時期になると地域一帯田んぼにする為に水が張られます。

今の時期は、周りの慣行栽培農家も玉ねぎや一文字・キャベツなどの畑作をされていますが、確かに畔道などの地面は干上がった田んぼの硬い土。いたる所で地割れを起こしていました。

もちろん上野さんの玉ねぎ畑も同じように田植えの時期には水が張られるので、自然栽培を始めてすぐは、周りと同じようにお米を作られていたそうです。

「でも土づくりが大切だと分かってからは、お米をやめました。自分は効率を求めているわけではないし、良いものを作りたいんだと。だから作物を作らない時期は土づくりしようと決めたんです。ここも玉ねぎを収穫した後は緑肥を入れます」とのこと。

以前のほぼ全滅した状態を経験されているからか「二度とそんな状態にはしたくない」と、周りと協調しながらも土づくりを行う熱心な姿を見ることができました。

 

「土作りの成果」

そんな上野さんの土づくりの成果は、土自体、そして作物に現れ、今喜びとして実感しているそうです。

「今年になって少しづつ実感が出てきました。どの作物でもそうですが、収穫をした後の耕した土から感じるんです。さわった時に伝わるものがあるんです。」この上野さんの言葉から、目で見えるものだけではない、五感で感じ取ることができる素晴らしさが自然栽培にはあるんだと改めて実感しました。

上野さんは多品目の作物を作られていますが、そのきっかけを聞いてみると「ほぼ農業経験ゼロで自然栽培を始めたので、何が出来るのか分からなくて。ここの土に何が合っているのか、これからはっきりしてくると思います。でもまずは、何でも出来るのかもしれないという可能性を持って取り組んでいるからですかね。」良い作物を出したいという上野さんの想いが、多品目栽培に繋がっています。

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「野望」

農業経験ゼロからの自然栽培・来年は出来るという諦めない姿勢・多品目への挑戦と、常に可能性を信じて取り組まれている姿がとにかく印象的でした。

その信じる気持ちは、自然栽培の未来へと繋がり上野さんの野望となっています。

「きっとこれから自然栽培取り組む農家が増えます。いや、全て自然栽培になりますよ。絶対。」

現在では自然栽培に取り組む生産者さんが年々増えていますが、これほどまでに自然栽培に対する可能性を信じ、言い切れる上野さんには改めて自分の気持ちを正された思いでした。

「いつか、今自分が師と仰いでいる先輩達のように、自分の周りに若者が集まりどんどん自然栽培が広まっていくような環境にしたい。そうなることで、もっと沢山の消費者に届けることができます。そうしたらきっと良い世の中になります。」その確信に満ちた言葉から、これからの自然栽培の発展を確かなものだと感じさせてくれました。

“良い作物を作る”それだけでなく、これからの世の中まで視野を広く見据え取り組まれる上野さんの、今後の活躍をぜひご期待ください。

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