生産者名 小池 祐生 さん

生産地
熊本県菊池市
生産品目
野菜

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「お人柄を感じる圃場」

ご自宅に伺うと、すでに入口で待ってくださっている小池さん。ピュアリイ店頭にいらっしゃる時も、いつも笑顔でスタッフみんなに丁寧に挨拶してくださるそのお人柄は、畑のうえでも全く一緒でした。

小池さんの案内で敷地内にあるきゅうりのハウスへ向かいます。入ってすぐに感じたのは“とても綺麗だ”ということ。横長に広がるハウスには、無駄なものは一

切なく、10列綺麗にきゅうりが並んでおり、どの苗も気持ちよさそうに上に伸びていました。整然として心地よい風が流れる圃場から、きっとここにも小池さんのお人柄が出ているんだろうな、と感じることができました。

 

「真・善・美 の世界」

まずは、今年自家採種されているきゅうりについてお話を伺いました。

ハウスの奥5列が自家採種の苗たち。背が高いのもいれば低いのもいる中、背が比較的高い苗には黄色の可愛い花が3~4個咲いています。

「見てください。雄花が沢山ついてるでしょう。自家採種はやっぱり難しいですね。」と小池さん。

きゅうりは、その苗から雄花と雌花が咲き、雌花の下に実となる“きゅうり”が実ってきます。小池さんが「雄花が沢山ついている」と仰られるのは、それだけ1本の苗に対する、実となるきゅうりの割合が少ないということ。実際苗に近づいて良く観察してみると、どの苗も雌花は1本に対して2~3個しか付いていません。さらに、ただでさえ実になる率が少ないこの中から、良い種を選抜し翌年に残していきます。そうして立派に、見た目も綺麗な理想通りのきゅうりに育つのは、全体のわずか1%とのこと。生産者の皆さんは、その種を大切に保存しておき、翌年にまた植えて、また選抜して・・・と繰り返しながら、多大な時間と手間をかけて自家採種を続け、収量を上げていかれるのです。

一般慣行のきゅうり栽培は、水と肥料さえ与えていれば鈴生りになると言われていますが、肥料さえも与えない自然栽培、ましてや自家採種となるとそうはいかず、本来とても難しい作物なのだと改めて感じました。

 それでも、その理想のきゅうりを求められる小池さんの中には「これは、真・善・美の世界ですからね」という世界観があります。ただ、野菜を作るだけの“農業”ではなく、こういった世界観を大切にしながら取り組まれる“自然栽培である農業”はやはり素晴らしい、と小池さんの言葉に感動しました。

 

「自家採種との違い」

次に見せていただいたのは、今年から圃場を広げていただいたF1種の苗。こちらは、今年ピュアリィから「取扱い量を増やしたい」とお願いし、作付を2倍に増やしていただいた場所ですが、それまでは小麦やソルゴーなどで土づくりをされていました。

まず驚いたのは、どの苗も同じように自家採種の苗以上に高く育ち、さらに雄花・雌花合わせ、花の咲いている数が多いということです。小池さんも「種蒔きの時期を随分ずらしたんですが、やはりF1種の方が成長が早いですね。」と話されます。“早く成長し、たくさん収穫できるように”種自体を操作されているF1種は、肥料を与えなくても、自家採種より収量は上がります。しかし、小池さんは「でもね、自家採種のものとは味がぜんぜん違うんですよ。やっぱり、綺麗なことはもちろん、美味しいきゅうりを作りたいですよね。」と笑顔でおっしゃいます。

収量も少なく、栽培自体が難しい自家採種を続けてくださる理由は、やはり「おいしいきゅうりを届けたい」というシンプルな、そして心のこもった小池さんの想いからでした。

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「これからのきゅうり」

“理想のきゅうりを作りたい”その小池さんの想いは、自家採種を続けると同時に、交配の点にも目を向けられています。現在、自然に任せた自家受粉ですが、そこに少し手を加えることで“収量が上がる品種”の開発ができるのではないか、そうすることでより沢山の方へ届けることができる、という想いです。

どうしたら“理想のきゅうり”を沢山お届けできるか・・・。

1方向からだけでなく、様々な視点から物事を考え、今できる最大限を常に追求される小池さんの、観察力や世界観、そして自然栽培に対する想いは、これからのきゅうりに詰まっていることと思います。

小池さんのこれからのご活躍も、ぜひご期待ください。

 

 

 

 

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