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上野さんの自然栽培玉ねぎ 入荷しました。

熊本県菊陽町・大津町の数か所で自然栽培に取り組む上野升久さんより、自然栽培玉ねぎが届きました!

どんなお料理にも使いたい玉ねぎは、今や品種改良も進み1年中出回っていますが、九州では一番出回るのは6月頃前で、その頃の瑞々しい状態のものを“新玉ねぎ”と呼びます。

それ以前、3月~4月は葉付きの“葉玉ねぎ”が出回りますが、今回届いた玉ねぎは、栽培期間約1年半を経て立派に成長した、上野さんの「玉ねぎ愛」が詰まったものです。

上野さん自然栽培玉ねぎは コチラ

実は、昨年は強風の影響でほとんど収穫が出来ず、どうにか収穫できた玉ねぎは、小さかった為、翌年のために残されていました。他のお野菜も数品目栽培されているとはいえど、一切収穫が出来ないのは大きな痛手だったと思います。

この翌シーズンのために残したものを、植え替えて違う期間で育ててみたらどうなるだろうと、別の畑に戻してみられました。予定では成長して収穫を迎える半年後の今年2月になっても、思うように大きく育っておらずどうしたものかと苦悩した上野さん。

それまでも、ここ数年「なぜかうまくいかない」と感じていたこともあり、「その、なぜうまくいかないのか」をじっくり観察して追求することにされました。

玉ねぎはどうしてほしいのか・・・畑はどうしてほしいのか・・・自然の中の玉ねぎに耳を傾けることを大切にし、「そのまま畑に残す」ことに。

そして今年4月、ようやくご自身が納得いく大きさまでに育ってきました。それが、今回お届けする玉ねぎです。

 

今回は、「玉ねぎの声に耳を傾けた」ことが、功を奏したとおっしゃいます。

2014年から玉ねぎを自然栽培で育てられ、これまでも土づくり、種採りを試行錯誤してこられましたが、「この畑では?この作物では?この気候では?」と、最近になって特に耳を傾けることの重要性を感じていらっしゃるそうです。

野菜も果樹も、一般的には「〇月植え→○月収穫」など、適期情報が誰でも分かる時代です。

しかしながら、作物は自然界の一部。上野さん自身、「人間も自然界の一部でしかなくて、栽培を人間が操作できるものではない」と捉えていらっしゃるので、だからこそ「観察して耳を傾けて、人間はその手伝いをするだけ」という考えに、深く共感しました。

 

一般的には種蒔きから収穫まで約1年かかる玉ねぎは、それでも野菜の中で栽培期間を長く要するものです。さらに今回は結果的にプラス半年ほど掛かっています。

種蒔き~一旦収穫~植え替え~収穫、と一般的な栽培より手間はかかりますが、上野さんの畑ではこのやり方が合っているようで、今後もこのやり方を試し、結果を観察しながら試行錯誤していくとのこと。さらに種採りにも本格的に取り組み、より納得のいく自然栽培玉ねぎを作り続けると意気込みを語られました。

栽培期間が長ければ、1つの野菜で畑を占領する期間も長く、営農としては不利となります。ですが、それでも『自然栽培でも立派な玉ねぎが出来る姿を見たい』と、自然栽培玉ねぎにかける想いは純粋で大きく、心から応援したいと思いました。

その背景には「自然栽培の次世代を担う」という強い決意もあります。

農業の世界では、まだまだ自然栽培に携わる方は少なく、間口が狭いようにも感じてしまいます。そんな中、上野さんは「自然栽培が農業の当たり前に」という目標に向かって、自然栽培で農業をやりたい!という人たちが増えるよう、その人たちがやり方に困らないように、未来を見据えて日々取り組まれています。

 

自然栽培玉ねぎは手間がかかることからも栽培される方が少なく、それだけでも希少ですが、今回の玉ねぎは、美味しさでも選んでいただきたい一品です。

適度な水分量で、火を通すと玉ねぎ本来の旨味・甘みが引き立ち、どんなメニューも美味しさの秘訣になってくれること間違いなしです!