自然栽培産地の"今"

【池田さんの自然栽培温州みかん 順調に生育中です!!】

【池田さんの自然栽培温州みかん 順調に生育中です!!】
 
先日は、熊本県玉東町池田さんの自然栽培みかん農園へお邪魔しました。
 
池田さんは、熊本県玉東町の地で2009年より本格的に温州みかんの自然栽培に取り組み、無農薬栽培ですら大変難しいといわれる中、先頭に立って自然栽培を実践され続けています。
 
また、2015年より果樹園の全面積を自然栽培に切り替え、苗木からの自然栽培でも結果を出されています。
 
池田さんの自然栽培みかんは、全国的にも大変な人気で、毎年売切れ完売してしまう時期が年々短くなっております(^^;
 
今年は台風等の被害も幸いにもほとんどなく、非常に順調に育っているとのこと。
虫や病気の被害もなく、大変出来が良いとのことです。
 
まだちょっと青い状態の極早生みかんを特別に少しだけ頂きましたが、爽やかな酸味と自然な甘みのバランスが絶妙・・・!!
今から、とてもとても入荷が待ち遠しい美味しさです。
 
ピュアリィでは9月の下旬からいち早く池田さんの自然栽培みかんを出荷予定です!!
皆さま、今しばらくお待ちくださいませ~♪

【第二回 自然栽培果樹勉強会のご案内】

【第二回 自然栽培果樹勉強会のご案内】

春先に実施致しました「第一回 自然栽培果樹勉強会」に続き、さらなる自然栽培普及を目指し、「第二回 自然栽培果樹勉強会」を西田淳一氏・池田道明氏を講師として開催する運びとなりました。

西田氏は、同じ玉東町の地で2006年より自然栽培に取り組み、桃・柿・ゴールドキウイと多品目の自然栽培を実践されています。
月の満ち欠けを利用した独自の剪定理論も築かれ、全国で注目を集めています。

池田氏は、熊本県玉東町の地で2009年より本格的に温州みかんの自然栽培に取り組み、無農薬栽培ですら大変難しいといわれる中、先頭に立って実践され続けています。
また、2015年より果樹園の全面積を自然栽培に切り替え、かつ苗木からの自然栽培でも結果を出されています。

熊本県の果樹自然栽培農家を代表するお二人の圃場を見学でき、春の勉強会にご参加いただいた方々は、圃場の変化、秋の状態が見学できる貴重な機会になるかと思います。

果樹・畑作生産者の方はもちろん、消費者の方もご参加頂けます。
多くの方のご参加をお待ちしております。
<勉強会概要>
■ 期日 平成29年10月15日(日)
■ 主催 かねくら㈱ ナチュラル&ハーモニック ピュアリィ
■ 趣旨 果樹における理念・原理に基づく自然栽培技術の研鑽・現地研修
■ 講師 西田淳一氏 池田道明氏
■ 集合場所・時間
池田道明氏圃場:熊本県玉名郡玉東町原倉2141-67  時間:8:45
■ 定員    30名
■ 事務局   ピュアリィ宅配
■ 会費     3000円 /人 お弁当800円/個(希望者のみ・要予約)
■ 日程表 雨天決行いたします。
2017年10月15日(日)
08:45 受付 池田道明氏圃場の倉庫集合
09:00 開会
09:15 池田氏圃場視察(温州みかんなど)
10:15 西田淳一氏圃場へ移動
10:30 西田氏圃場視察(桃・柿・ゴールドキウイ)
11:30 ディスカッション・質疑応答実施 兼 昼食 ゴールドキウイ園にて
13:00 閉会・解散

<申し込みの締め切り日>
10月11日(水)

<お申込み・問合せ先>
〒860-0025 熊本県熊本市中央区紺屋町1丁目17
ナチュラル&ハーモニックピュアリィ 宅配事務所
担当:舩水 宛て
TEL:096-288-1561
FAX:096-288-1562
MAIL:toiawase@nh-purelyshop.com

※イベントの参加ボタンだけでは、参加申し込みとなりませんので、ご注意ください。

ご不明点等ございましたら、ご連絡頂ければ幸いです。

【熊本県七城町 小池裕生さんの自然栽培米、順調に生育中です!!】

【熊本県七城町 小池裕生さんの自然栽培米、順調に生育中です!!】

今日は七城町 小池裕生さんの自然栽培米田んぼにお邪魔してきました!

小池さんは、代々続くお米農家の家系です。
お父様の代から30年以上無肥料・無農薬を貫かれています。

七城の田んぼは、砂壌土(さじょうど)と呼ばれる土の中に小石の層がある土で出来ており、稲作に適した花こう岩のミネラル成分がたっぷりと含まれております。
古くは江戸時代から七城町は”旨いお米の産地”と知られています。

今年は天候に恵まれ、順調に自然栽培のお米を稲を実らせていました!

ピュアリィでは、11月上旬から自然栽培米の出荷を予定しております。
今年から、小池さんを始めたとした七城の生産者さんに限定して定期宅配する『七城米限定コース』をスタートします。

こちらは数量に大変限りがありますので、先着20名様のみの募集です。
ご興味がある方はお早めにご連絡お待ちしております。
(残り10名程度の枠となってきましたので、お早めにご連絡頂お待ちしております)

▼『七城米限定コース』の詳細はこちら
<スマホはこちら>
https://www.nh-purelyshop.com/sp/shinmai.php#teiki

2017年度産の九州産自然栽培米を、今から楽しみにお待ちください!

 

 

 

【熊本県の自然栽培米、順調に生育中です!!】

【熊本県の自然栽培米、順調に生育中です!!】
<『七城米限定コース』を始めました。>
 
熊本県菊池市七城町の自然栽培米生産者さんの田んぼにお邪魔しました。
今年は、天候にも恵まれ、順調に稲が育っていました。
豊作が望めそうです。
 
写真は七城町冨田親由さんの田んぼ。
冨田さんは日本有数の米処として全国的に有名なこの地で、自然栽培の稲作・畑作に長年取り組んでいます。
 
自然農法の祖である、岡田茂吉氏の教えに感銘を受け40年前より無肥料・無農薬のお米作りをされています。
 
その品質の高さから、冨田さんのお米は新米発売と同時に完売となるほどの人気。
また、冨田さんは自然栽培全国普及会の九州ブロックの会長として、稲作・畑作での自然栽培の普及にも尽力されています。
 
 
ピュアリィでは、11月上旬から自然栽培米の出荷を予定しております。
 
今年から、冨田さんを始めたとした七城の生産者さんに限定して定期宅配する『七城米限定コース』をスタートします。
こちらは数量に大変限りがありますので、先着20名様のみの募集です。
 
既に多くの方からお申し込みを頂いておりますので、ご興味がある方はお早めにご連絡お待ちしております。
 
 
▼『七城米限定コース』の詳細はこちら
 
2017年度産の九州産自然栽培米を、今から楽しみにお待ちください!

【募集!!自然栽培研修生】

大分県国東半島で、自然栽培のお米作りをされている村田光貴さんが、研修生を募集されています!

自然栽培でのお米つくりや、お米麺などの加工品でも実績を出されています。

自然栽培に興味がある、新規就農を考えている、そういった方はぜひご連絡されてみてはいかがでしょうか?

 

下記が研修生募集概要概要です!

 

1.研修の目的

村田光貴さんが代表を務めるくにさき農未来の指針に沿った自然栽培の方法論・考え方を研修し、将来の自然栽培での就農・営農に役立てる。

 

2.募集要項

【募集要件】

・研修開始日における満年齢が18歳以上であること。

・自然栽培に対する関心が高く、1~2年間の研修を全うする決意があること。

・体力に自信があり、努力を惜しまず、何事もコツコツとやり抜く強い精神力があること。

・自然栽培(無肥料・無農薬)の理念に共感し、研修終了後もその方法を実践・追求し続ける者。

・普通免許(MT)を要する者。

 

【研修作物】

・生産:水稲、大豆、麦類、雑穀類

・農産加工品製造:米めん、米マカロニ、米シリアル

 

【村田さん略歴】

・陸前高田から国東に移農。陸前高田ではリンゴを中心とした果樹類と、施設栽培のトマト、苺、促成アスパラガス、露地栽培でさやいんげん、ズッキーニ、にんにく等の野菜を栽培していたので、果樹・野菜の栽培知識もある。

・慣行農法から始めて、有機栽培に移行し、自然栽培を志したので、あらゆる農業の知識がある。

・自然栽培で11町歩の営農。自然栽培歴6年。農業歴12年。

 

【研修内容】

①農業実習研修(上記作目について村田さん圃場での栽培技術指導等)。

※自然栽培の価値を理解するために、一般栽培・有機栽培の研修も同時に行う。

②村田さんと交流のある農業者との意見交換会・座学研修(農業の基礎知識等)。

③直販による販路開拓、通信販売での販売・企画、小売店・飲食店などへの卸先開拓、営農における経営論など。

 

【研修期間】

随時募集。

※原則一年間。期間は応相談。

 

【研修手当】

応相談。

※国東で就農する場合には青年就農給付金の申請も可。(45歳以下)

就農時にはくにさき農未来の機械類をレンタル可能。(就農時の初期投資が大幅に軽減できる)

※くにさき農未来に就職する場合も青年就農給付金の申請が可能。(45歳以下)

45歳以上でも、給料を用意する準備あり。(本人のやる気次第)

 

【住宅・食費】

・寮有り(家賃2.5万円/月) ※敷金・礼金はなし。

・食事:原則自炊(お昼の補助は場合によってあり)。

 

【研修場所】

大分県国東市(くにさき農未来圃場)。

 

【休日休暇】

休日:原則週2回。農繁期は週1回 盆休み、正月休み有り。

 

【保険制度】

・国民健康保険、国民年金:自己加入。

・労災保険:法人負担。

 

【募集学科】

全学部全学科、および社会人。

※農業経験は不問。

 

【募集人員】

2名程度。

 

【募集期間】

随時受付中。

 

【選考方法】

書類審査、面接審査、体験研修等により選考。

 

【申込・お問い合わせ先】

くにさき農未来

〒872-1652

大分県国東市国東町来浦696

電話 0978-75-4729

メール kunisaki.noufuture@gmail.com

村田光貴(代表)

 

以上、よろしくお願いいたします。

【熊本県菊池市七城町 冨田親由さん 「自然栽培人参」の今】

【熊本県菊池市七城町 冨田親由さん 「自然栽培人参」の今】  2016年11月取材

 

熊本県菊池市七城町。日本有数の米処として全国的に有名なこの地で、自然栽培の稲作・畑作に長年取り組む冨田さん。

自然農法の祖である、岡田茂吉氏の教えに感銘を受け40年前より無肥料・無農薬のお米作りをされています。

その品質の高さから、冨田さんのお米は新米発売と同時に完売となるほどの人気。

冨田さんは、自然栽培全国普及会の九州ブロックの会長として、稲作・畑作での自然栽培の普及にも尽力されています。

そんな冨田さんの自然栽培人参が、いよいよ収穫を迎えるとのことで、さっそく産地へ行ってきました。

七城町の名所「メロンドーム」の近くに冨田さんの畑はあります。畑の近くには菊池川の支流、迫間川が流れ、一面にコスモスが満開を迎えていました。

清々しい秋の風が辺りを吹き抜けます。

「四角豆の収穫がたいが(※)忙しいけん、あんまり時間とれんよ」と言いながらも、笑顔で取材に応じてくだる冨田さん。

その優しさと包み込むような暖かさに、いつもスタッフ一同元気を頂いています。

人参畑は小高い丘の中腹辺りにあります。行ってみると元気に芽を出し、順調に生長していました。今年は、4月の熊本地震、長雨、台風、異常な暑さと、大変なことが立て続けに起きた年。

「異常な暑さが続き、なかなか気温が下がらなかった。そのため、なかなか芽が出なくて大変だったよ。でも、ここまでよく育ってくれた。」

冨田さん一家は娘の咲希さんと、息子の和孝さんが畑作・稲作の後継者として自然栽培に取り組まれています。

人参作りは、娘の咲希さんと一緒に行っています。

「咲希が今年もよう頑張ってくれている。家族みんなでできるっていうのは、本当に幸せなことだよね」。

嬉しそうに語る冨田さんに、こちらまで幸せな気持ちになります。

「自然栽培を続けていくと、だんだんと味が爽やかで淡い甘さになっていく。人参も今年で6年目。そのままかじっても全然えぐみがなくて、美味しいよ。」

無造作に畑から人参を引き抜き、「ほら、食べてみなっせ」。

土をさっと手で落として、一口かじってみる。

ほのかな甘みが口の中に広がり、思わず「うまい!!」と小躍り。

土付きでも美味しい冨田さんの自然栽培人参。恐るべし。

「やっぱり肥料・農薬を使ったものは、味が濃くて違和感があるね。ただ、それはそれで、他の人の批判は決してしちゃいかん。慣行も有機も自然も、みんなそれぞれ一生懸命やっているし、お互いを認め合って共存していくのが大切だと思うね。」

冨田さんが無肥料・無農薬栽培を志したのは、今から40年以上前のこと。

「きっかけ?偉そうにいうならば、地球が環境汚染でこれからどうなっていくのか、恐怖を感じたからかな。20歳くらいの時に、当たり前の様に農薬・化学肥料を使用する農業が地球を汚していることに危機感を感じた。それで、農協の指導員の人に『肥料・農薬を使わずにお米を作るにはどうすればいいですか?』って聞いてみた。そしたら、たいがバカにされたよ。(笑)」

今でこそ、無農薬栽培、有機栽培、自然栽培という言葉が一般的になってきましたが、当時は高度成長経済の中で農薬・化学肥料の全盛。冨田さんの様な考えの方は本当に極々わずかだったと言います。

 

「偉そうに自分がやってきたとか、そういうのは良くない。昔からの先人の方々の積み重ねがあって、今の自分がある。その言葉をいつも忘れちゃいかん。『実るほど頭が下がる稲穂かな』という言葉がある。いつまでも、感謝の気持ちと謙虚さを持ってやっていきたいね。」

自然栽培のパイオニアとして常に先頭を走る続ける方にも関わらず、その言葉はどこまでも謙虚。その人柄に多くの方が慕って集まる。だから、冨田さんの周りはいつも笑顔が絶えないんだと、改めて思いました。

取材の最後に、冨田さんに夢を聞いてみました。

「大きい夢は、世界人類が、健康で幸せになること。中くらいの夢は、この菊池の地を癒され幸せになる地域にすること。小さい夢は、自然農法を極めること。共通しているのは、『皆が健康で幸せになること』。健康っていうのが特に大切なんだよね。」

取材の終わりに、冨田さんの畑の周りを幼稚園の園児達が散歩に来ました。

「お仕事頑張ってねー!」という園児達の声援に笑顔で答える冨田さん。

「子供たちが安心して遊びに来てもらえる環境作りをしたい」と語る冨田さんは、いつも地域全体の幸せを考えられています。

 

「優柔不断がちょうどいい。優しく柔らかく断らず。包み込み、柔軟性を持った大きい生き方を、心がけていきたいね。」

※:熊本弁で「とても」という意味。

鹿児島県の自然栽培農家さんを回ってきました。

こんにちは。産地担当の舩水です!

4/12夜~4/13にかけて、鹿児島県の新規お取引生産者さんの圃場に視察にまいりました。

簡単にですが、産地の今をお届けレポートさせていただきます。

 

最初に訪問したのは福元さん。

福元さんは24歳で、有機栽培の農業法人を経て、2016年に鹿児島県南さつま市にて新規就農。1年目から、無肥料・無農薬にて里芋、ナス、ほうれん草、大根など作られています。

 

主に、ホウレンソウや大根の圃場を見せていただきました。

長年耕作放棄地であり、かや畑を開墾した畑は、肥沃な黒土に恵まれた土でした。

過去に入れてきた肥料・農薬分が少ないためか、柔らかく気持ちよい畑でした。

とっても誠実で気さくなお人柄な福元さん。創業祭もわざわざ日帰りで片道3時間半の道をお越し頂きました。

掘ってみると手で簡単に1M程度掘ることができました。

 

 

 

 

歳が近いので、話に花が弾みました。

 

今後の経営体系もまだ模索中とのことでしたので、これから積極的に交流を深めていき、少しでもお手伝いできればと思います。

また、訪問記の続きは後日アップしますので、お楽しみに~♪

 

【宮崎県田野町 川越俊作さん 「自然栽培大根」の今】

【宮崎県田野町 川越俊作さん 「自然栽培大根」の今】  2017年1月取材

 

 

大根の一大産地として全国的に有名な宮崎県田野町。

12月には切干用大根を天日干しするための櫓が立ち並ぶこの地に、九州トップクラスの土づくりに挑む川越俊作さんはいます。

川越さんは、自然栽培普及グループ「八重桜会」を宮崎県で主宰し、自身が培われた自然栽培の思想・方法論を惜しみなくメンバーに伝えています。

今回は川越さんの自然栽培大根がいよいよ収穫を迎えるということで、熊本から車を飛ばして、スタッフ5人で畑にお邪魔しました。

 

「よく来たね~」と宮崎弁の心地よいイントネーションで私たちを迎えてくださった川越さん。大柄な体に、大きな手。

そして、メガネの奥にキラリと光る鋭い目。

一見、近寄りがたく見えますが、笑うととても優しい顔をされる男気溢れる温かい方。それが、川越俊作さんです。

漬物を仕込む加工所で少し話をした後、早速、畑へ向かいました。

今回取材した川越さんの大根畑は、車で5分程走らせところにあります。

周囲は一面の畑作地帯。ほとんどの農家さんが大根を作っているとのことで、大根の一大産地である田野町の歴史を感じます。

川越さんの大根畑に到着し、まず圧倒されるのがその美しさ。

思わず、「・・・・!!」とスタッフ一同、感嘆の声を上げました。

雑草が一本も生えておらず、収穫間近の美しく見事な大根が整然と並んでいます。

「1本抜いてみなよ。」という川越さんのお言葉に甘えて、早速抜いてみる。

「ずぼっ」と全く力を使わずに、面白い様に見事な大根が抜けました。

川越さん曰く、「土が柔らかいから手でも簡単に抜ける」とのこと。

抜いた大根は、真っすぐに伸び、ストレスなく成長していました。

そして、何よりきめが細かく、見た目が美しい。

「葉っぱが美味しいんだよね~。」ということで、葉っぱを一口むしゃり。

その甘さとみずみずしさはまるで、早摘みのリンゴを食べているかの様な美味しさです。

 

「この畑は、土づくりを始めて7年目。5年間土づくりだけをずっとやってきた。今年から作物を作り始めたけど、5年間我慢したお陰でとても順調にできている。種を蒔いたらほとんどほったらかしだよ(笑)。」

川越さんは、2007年に自然栽培に出会いました。

それまでは、長年、有機栽培に取組まれており、最初は「自然栽培ってのは、どんなもんか見てやろう」という気持ちで話を聞きに行ったと言います。

そこで、無農薬・無肥料で作られた作物を実際に目にし、その畑を訪ね、自然栽培に取組んでみようと決意。

それから、九州・宮崎の地での川越さんの挑戦が始まります。

「やるからには絶対に結果を出す。自分の中に諦めるという言葉はないんだよね。」

見よう見まねで試行錯誤しながら自然栽培に取組むも、結果が出ずに全滅の連続だったと言います。

「周囲の農家仲間からは相当笑われたよ。俊作が変なことしてるって。でも、全然気にならなかった。最初からうまくいくなんて思ってなかったからね。自分の信念を貫くだけだった。」

自分なりの仮説を立て、検証をし、また失敗し、挑戦する。

その繰り返しで自然栽培とは何かを模索していったと言います。

「迷ったときは、自然を見る。このやり方は自然か、反自然か。それを繰り返していき、今の形が出来上がってきた。答えはいつも自然の中にあるんだよ。」

川越さんは今、日本の農業に強い危機感を感じています。

「この田野町の切干大根も今後は消えていくと思う。年々、過酷な自然環境になってきている。台風・大雨・日照り・温暖化がある。慣行栽培(化学肥料・農薬を使用)でやっている農家ほど、今年は収量が大幅に落ちている。そして、年々厳しくなっていくと思う。」

自然界にはない化学肥料・農薬を大量に使用する現代の農業を続けていけば、土は汚れ、冷え、固まります。

それにより虫や病気が増えるため、更に肥料・農薬を投下し、ますます土は汚れ、冷え、固まる。

そして行き着く先は、何も育たない「不毛の土地」になると、川越さんは言います。

「今、農業を変えていかなければ本当に食べるものが作れない時代になる。それは、何十年という先ではなく、数年後に訪れるかもしれない。自分は自然栽培を継続し、広めていくことで、持続可能な農業の世界を拡げていきたい。」

そう語る川越さんは、自身で八重桜会という自然栽培普及グループを立ち上げられ、メンバーに自身の知恵と経験を惜しみなく伝えています。

「畑は自分に似るという。ごまかしが効かない。いつももっと出来るはず、という気持ちで毎日取り組んでいるよ。」

日本の農業、自然栽培の未来、会のメンバーの将来、すべてに対して全力で情熱的な川越さん。

その眼差しはどこまでも熱く、まっすぐでした。

「いつか、自然栽培を特別ではなく、当たり前の農業にしたい。肥料・農薬を使う農業の方が特別な世界にしていきたいね。」

川越さんの自然栽培に対する真摯でひたむきな取り組みは、今日も宮崎の地で続きます。

 

【熊本県御船町 河地和一さん 産地の今】

【熊本県御船町 河地和一さん 産地の今】 2017年3月取材

 

「熊本の自然栽培に河地あり」と呼ばれる方がいます。

河地和一さん、56才。農の世界に携わり40年。無農薬栽培歴30年。自然栽培歴13年。

ピュアリィが熊本の地に誕生したとき、契約自然栽培農家さんはたった二人しかおらず、そのうちの一人が河地さんでした。

3月・4月は端境期(はざかいき)といって、植物が次の世代に子孫を残すために一斉に花を咲かす時期。

自然の流れだと、その時期は食べられるお野菜の種類が非常に少なくなり、私たち流通の人間にとっては悩みの種となります。

そんな中、河地さんは創業当時から一貫して多種多様な自然栽培のお野菜を作り続けています。端境期の時期は菜花など、自然のリズムに合ったこの時期ならではの旬のお野菜を出荷して頂いています。

今回は、ピュアリィをいつも温かく応援して下さっている河地さんから、「畑にブランコを作ったから遊びに来んね!」という甘いお誘いを頂いたので、スタッフ3人で嬉々としてお邪魔してきました。

河地さんは、熊本県御船町・名水百選にも選ばれている吉無田水源の麓で、代々農家をされています。

市内から車で30分程度のところに、河地さん宅はあります。

ご自宅にお邪魔すると、「早速、田んぼに行こうか!」と、元気に車で田んぼまでご案内頂きました。

道中は、震災とその直後に起きた大雨・土砂災害の爪痕が残り、所々で道が寸断されています。

日頃はいつも朗らかに冗談ばかり言う河地さんですが、「自宅は被災し、畑や田んぼに行く道も寸断され、本当に大変だった」と語る顔は、辛そうでした。

田んぼは山間の棚田にあり、河地さんお気に入りの飯田山が目の前にそびえます。周りは吉無田水源が流れ、冬の農閑期を迎えた田んぼは、のんびりと春の田起こしを待っています。

「ここは、イモリ、カエル、ゲンゴロウ、アメンボとなんでもいる。20年くらいもう農薬を一切使っていないからね。」

おもむろに、田んぼの横の方に行くと、「ここはヤモリ専用の用水路だよ」とのこと。

なんと、そこに住むヤモリが冬を越せるための用水路まで作られていました。ヤモリのことまで考えられて農業をしている河地さん。

本当に自然の優しさを感じます。

また、この地は河地さんが書いた絵本『ガオー』の始まりの場所でもあります。

嬉しそうに絵本のシーンを解説してくれ、思わずみんな、笑みがこぼれます。

「毎年、ここでピュアリィとそのお客さんみんなで田植えと稲刈りのイベントをやっていたけど、今後は、震災の影響等もあり辞めよう思う。それが寂しいねぇ。」と語る河地さん。

「私たちも寂しいので、何かしましょう!」とお願いすると、「なら、夏休みにまずはピュアリィスタッフとその家族で、BBQや畑遊び体験をやってみようか!」という素敵な計画をご提案いただきました。きっと夏の素敵な想い出になること間違いなしです。今後、訪問記を皆様にお知らせしていこうと思いますので、お楽しみに・・・今から楽しみです。

田んぼのあとは、キウイや梅、金柑の果樹園に行き、最後は河地さんが”聖地”と呼ぶ「凱旋門」という畑へ。

なんでも日露戦争の勝利を飾った兵士がその地ある門を通って帰還したことから、一帯を凱旋門と呼ぶとのこと。

凱旋門は海抜250m程度の高地にあります。遠くに阿蘇の雄大な山々が見え、気持ちの良い風が辺りを吹き抜けます。

「この凱旋門の畑に来ると、ほんと心が洗われる様だよ。ここは僕の聖地なんだ。」

凱旋門には、大根、小松菜、カブ、からし菜、菜花と様々なお野菜が作られています。

「混植といって、あえて様々な野菜を組み合わせて育てることで、気候変動等でお野菜が全滅してしまうリスクに備えているんだ。」

おもむろに、畑からカブを引っこ抜いてくれたので、泥をさっと落としてかぶり付きました。自然な甘さと瑞々しさがたまりません。

「この菜花で油炒めをすると、たいが美味しいけんね。」

これから最盛期を迎える菜花は、春の端境期に大変重宝するお野菜。柔らかく優しい甘みがあって、炒め物やお味噌汁に入れても美味しいんです。

「古来より春は、冬にため込んだものを排出し、夏に向けて体を変えていく時期。昔から、野花や薬草などを食べていた。今は当たり前のように一年中色々なお野菜があるから失われつつある習慣。作物を通じて先人の知恵や自然のリズム・旬を、伝え続けていきたいね。」

最後に「凱旋門にブランコを作ったから乗っていきなっせ!」というお言葉に甘えて、大の大人3人で河地さんお手製のブランコで遊ばせていただくことに。

そして、まさかの勢い余ってブランコから滑り落ちるという落ちもつき、久々に童心に帰りました。

「この凱旋門の地でいつかみんなでBBQやキャンプをしたい。それが僕の夢なんだ。」

いつも笑顔と遊び心を忘れない河地さん。地震や大雨等で大変な被害を受けたにも関わらず、陽気なお人柄の源泉は何なのか、最後に聞いてみました。

「大変だなと思うこともたくさんある。それでも、この凱旋門に来ると空気感で心が洗われ、元気になるんだよね。」

河地さんの聖地”凱旋門”から届く旬な春のお野菜。楽しみにお待ちください。

【熊本県菊池市 渡邉明人さん「原木生椎茸」の今】

【熊本県菊池市 渡邉明人さん「原木生椎茸」の今】 2017年2月取材

 

熊本県北部菊池市、日本名水百選にも制定される菊池渓谷の近くで、代々農業に取り組まれている渡邉明人さん。

」山間部の冷涼な気候を利用して椎茸やお茶、稲作や畑作にも取り組んでおられます。

もともと原木椎茸栽培の適地と言われるこの地で、渡邉さんはおじいさんの代から原木椎茸栽培をされています。

そんな渡邉さんの椎茸が収穫を迎えているという事で、さっそく産地に向かいました。

 

菊池渓谷は県有数の避暑地、紅葉の名所として夏、秋は多くの人でにぎわいますが、今回取材に行ったのは1月の上旬、標高約300mに位置する渡邉さんの自宅前は息も白くなるほどの寒さでした。自宅に着くと「今日は一段と寒いですね~。」と、優しい表情で暖かく迎えていただきました。

渡邉さんの椎茸の圃場は自宅から更に山を登ったヒノキ林の中にあり、寒さも一段と増します。

圃場に到着すると、椎茸の原木に直接日光が当たらないよう、少し薄暗い圃場には約一万本もの原木(ホダ木)が整然と並べられ、合掌型の原木の列が幾重にも並べられています。

面積として約80a(100m×80m)のこの圃場で渡邉さんは、乾燥させた干し椎茸300㎏分の収穫がされます。

 

広い圃場を案内していただき、並べられている原木を見ると肉厚で立派な椎茸が沢山生えていました。

「ここの原木は若いから椎茸が良くなります。原木にも栄養があって、それを吸い取りながら椎茸が育つので大体7~8年ほど椎茸を付けるとなりが悪くなるんです。」

そういって少し離れた原木の列をみると、確かに椎茸の数も少なく、原木も朽ち果てボロボロになっていました。

「椎茸がここまで木を分解して、それをカブトムシの幼虫などが食べることによって土にかえっていくんですね。」と渡邉さん。

実際に圃場を見ることで椎茸の育つ仕組みや、枯れた木が次の生命の栄養になるといった自然の摂理をシンプルに感じることができます。

 

渡邉さんの椎茸のこだわりとして、原木椎茸栽培には欠かせない“原木”があります。

原木椎茸は椎茸栽培の中でも最も自然に近い環境で育つため、味や食感も天然に近いものになります。

一般的には原木を購入し椎茸栽培を行います。

そんな中、渡邉さんは原木もご自身で育て、椎茸栽培に利用しています。

現在渡邉さんが椎茸栽培に利用している原木は100%地元菊池市産。その内の半分が自ら育てたクヌギの木を使用しています。

椎茸の圃場の近くの敷地には、まだ人の背丈くらいの高さの葉を落としたクヌギの木が数十本立ち並んでいました。

「椎茸の栄養になる原木には特別気をつかっています。良い椎茸を作るにはこの原木を育て、伐採する時期やその環境、天気、さらには月の満ち欠けも関係してきます。」

伐採時期を迎えたクヌギは葉が枯れ落ちてしまう前の10月末ごろに切り倒され、おおよそ2か月間そのまま乾燥するそうです。

その後原木を切り分け、椎茸の種となる菌種を原木に打ち込み自然環境の中でさらに寝かします。ここから更に1年半原木に菌糸がいきわたると秋の終わりから椎茸が発生し、やっと収穫が始まります。

長い年月をかける椎茸栽培は、農業だけではなく林業にも近いものを感じました。

その様々な技術を語る渡邉さんの横顔はまさに職人。

植物の小さな働きを感じ取り、自然の流れに沿うことで生まれるのが渡邉さんの原木椎茸です。

これから椎茸の収穫量は旬の3月に向けて増していきます。

渡邉さんは高校卒業と同時に、地元熊本の農業大学校に進学。

その後実家に戻り農業を継がれ、学生時代から安全な食べ物を生産するのが農業者の責務だと思い、結婚を機に一般慣行栽培から有機栽培へ、そして、より安全を求めて自然栽培へ移行してこられました。有機栽培から自然栽培に移行する時にはずいぶんと悩まれたそうです。

しかし、有機肥料に含まれる遺伝子組換え原料やポストハーベストの問題をどうしても無視できず、自然栽培にチャレンジされたそうです。

「自然界は0+0=1だったり2だったり「無」が「有」を生む世界、本当に人の体にいいものは「無」から「有」が生まれる時にできるのではないかと思えるようになったので、自然栽培を目指すようになりました。」

現在は、更なる品質向上を実現するために、面積を広げるのではなくできる限り栽培面積を縮小し、「心」と「手」を掛けられる環境を意識しているそうです。

「私は自然栽培により生産された農作物がひとの体に優しく、地球にもやさしい食べ物だと思います。自然栽培を周りの人に普及をできるような栽培技術を、私自身が身に着けなければと思っています。」

生産し、販売することだけではなく、食べる人や、自然環境をその先に見られている渡邉さん。

その人柄が目の前の椎茸に表れているように感じました。

最後は、薪ストーブが気持ちいい、渡邉さんのご自宅へお邪魔しました。
奥さん手料理のぜんざいと、そして採れたての原木生椎茸の塩焼きのご馳走を頂きました。
渡邉さんの生椎茸はとっても肉厚で食べごたえがあり、豊かな香りと旨味が食欲をそそります。
一番美味しい食べ方は「焼き椎茸に醤油とレモンをちょと垂らして食べる」とのこと。
傘を下にして、片面のみ椎茸が汗をかくまでじっくりと焼いて食べてください。

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