自然栽培産地の"今"

庄分酢さん 純米酢仕込み訪問

庄分酢さん 純米酢仕込み訪問
4月1日に福岡県大川市にあります、酢づくり300年の「庄分酢」さんへ訪問させていただきました。

お忙しい仕込みんお時期にもかかわらず、暖かく迎えていただきました。

福岡県大川市 株式会社庄分酢 さん

 

お店の中や蔵の中はお酢の香りが漂います。

匂いまでをお伝えすることができず、残念ですが、鼻につく「ツン」とした匂いでなく、自然の優しい香りがしてとても癒されました。

ピュアリィオリジナルの純米酢の仕込みを体験させていただきました。

地下水を入れた大きな甕に米麹をいれてる様子。

 

蒸したお米を投入する様子。

 

職人さんのテンポ良い動き!簡単そうに見えて実は難しい。「えぼり」と言われるかき混ぜる棒で沈んだお米と米麹を混ぜていく。

 

ピュアリィスタッフも挑戦!

 

振り麹 水面に米麹を浮かばせ麹菌により雑菌の侵入を防ぐ役割をしてくれます。

こちらもなかなか難しい、麹菌が沈まないようにそ~っと浮かばせる。

 

最後に柿渋や銀杏草を炊いて溶かしてのり状にしたものを塗った和紙に社長自ら一筆!

ピュアリィオリジナル純米酢の仕込みはこれで完了。甕の中で職人さんの管理のもと、半年の期間静置発酵をし、その後1年~1年半くらい熟成されます。

出来上がりが楽しみです。

その後蔵の中を見学させていただきました。

 

福山工場長と酢酸菌発酵中の大樽。

蔵の中や樽が黒いのは酢酸菌の働き。

 

職人さんの経験と、長年受け継がれている伝統による技術の数々を目の当たりにし、「お酢ってすごい!」と思いました。

言葉では表せない体験をさせていただきました。

蔵開きは中止となっておりますが、

ピュアリィの会員様限定で、見学させていただくことが出来ます。

麹菌による働き・酵母菌による働き・酢酸菌による働き。
全て日本という環境だからこそできる奇跡の結晶をご覧ください。
ご興味がございましたら、ぜひ現地へ足を運んでいただき、300年の歴史を体感してみてはいかがでしょうか。

※コロナウイルスによる外出自粛要請のため、見学時期は要相談となるかと思います。

商品バリエーションの多さに驚き!

 

営業部松尾課長さんと1枚

 

 

ご連絡先
株式会社 庄分酢

大川本社 / 酢Ristorante Shoubun
〒831-0004
福岡県大川市榎津548
TEL:0944-88-1535(代)

※必ず「ピュアリィからの案内で」とお応えください。

ピュアリィオリジナル純米酢

【熊本県菊池市 渡邉明人さん「原木生椎茸」の今】

熊本県菊池市 渡邉明人さん「原木生椎茸」の今】

熊本県北部菊池市、日本名水百選にも制定される菊池渓谷の近くで、代々農業に取り組まれている渡邉明人さん。

」山間部の冷涼な気候を利用して椎茸やお茶、稲作や畑作にも取り組んでおられます。

もともと原木椎茸栽培の適地と言われるこの地で、渡邉さんはおじいさんの代から原木椎茸栽培をされています。

そんな渡邉さんの椎茸が収穫を迎えているという事で、さっそく産地に向かいました。

 

菊池渓谷は県有数の避暑地、紅葉の名所として夏、秋は多くの人でにぎわいますが、今回取材に行ったのは1月の上旬、標高約300mに位置する渡邉さんの自宅前は息も白くなるほどの寒さでした。自宅に着くと「今日は一段と寒いですね~。」と、優しい表情で暖かく迎えていただきました。

渡邉さんの椎茸の圃場は自宅から更に山を登ったヒノキ林の中にあり、寒さも一段と増します。

圃場に到着すると、椎茸の原木に直接日光が当たらないよう、少し薄暗い圃場には約一万本もの原木(ホダ木)が整然と並べられ、合掌型の原木の列が幾重にも並べられています。

面積として約80a(100m×80m)のこの圃場で渡邉さんは、乾燥させた干し椎茸300㎏分の収穫がされます。

 

広い圃場を案内していただき、並べられている原木を見ると肉厚で立派な椎茸が沢山生えていました。

「ここの原木は若いから椎茸が良くなります。原木にも栄養があって、それを吸い取りながら椎茸が育つので大体7~8年ほど椎茸を付けるとなりが悪くなるんです。」

そういって少し離れた原木の列をみると、確かに椎茸の数も少なく、原木も朽ち果てボロボロになっていました。

「椎茸がここまで木を分解して、それをカブトムシの幼虫などが食べることによって土にかえっていくんですね。」と渡邉さん。

実際に圃場を見ることで椎茸の育つ仕組みや、枯れた木が次の生命の栄養になるといった自然の摂理をシンプルに感じることができます。

 

渡邉さんの椎茸のこだわりとして、原木椎茸栽培には欠かせない“原木”があります。

原木椎茸は椎茸栽培の中でも最も自然に近い環境で育つため、味や食感も天然に近いものになります。

一般的には原木を購入し椎茸栽培を行います。

そんな中、渡邉さんは原木もご自身で育て、椎茸栽培に利用しています。

現在渡邉さんが椎茸栽培に利用している原木は100%地元菊池市産。その内の半分が自ら育てたクヌギの木を使用しています。

椎茸の圃場の近くの敷地には、まだ人の背丈くらいの高さの葉を落としたクヌギの木が数十本立ち並んでいました。

「椎茸の栄養になる原木には特別気をつかっています。良い椎茸を作るにはこの原木を育て、伐採する時期やその環境、天気、さらには月の満ち欠けも関係してきます。」

伐採時期を迎えたクヌギは葉が枯れ落ちてしまう前の10月末ごろに切り倒され、おおよそ2か月間そのまま乾燥するそうです。

その後原木を切り分け、椎茸の種となる菌種を原木に打ち込み自然環境の中でさらに寝かします。ここから更に1年半原木に菌糸がいきわたると秋の終わりから椎茸が発生し、やっと収穫が始まります。

長い年月をかける椎茸栽培は、農業だけではなく林業にも近いものを感じました。

その様々な技術を語る渡邉さんの横顔はまさに職人。

植物の小さな働きを感じ取り、自然の流れに沿うことで生まれるのが渡邉さんの原木椎茸です。

 

 

渡邉さんは高校卒業と同時に、地元熊本の農業大学校に進学。

その後実家に戻り農業を継がれ、学生時代から安全な食べ物を生産するのが農業者の責務だと思い、結婚を機に一般慣行栽培から有機栽培へ、そして、より安全を求めて自然栽培へ移行してこられました。有機栽培から自然栽培に移行する時にはずいぶんと悩まれたそうです。

しかし、有機肥料に含まれる遺伝子組換え原料やポストハーベストの問題をどうしても無視できず、自然栽培にチャレンジされたそうです。

「自然界は0+0=1だったり2だったり「無」が「有」を生む世界、本当に人の体にいいものは「無」から「有」が生まれる時にできるのではないかと思えるようになったので、自然栽培を目指すようになりました。」

現在は、更なる品質向上を実現するために、面積を広げるのではなくできる限り栽培面積を縮小し、「心」と「手」を掛けられる環境を意識しているそうです。

 

「私は自然栽培により生産された農作物がひとの体に優しく、地球にもやさしい食べ物だと思います。自然栽培を周りの人に普及をできるような栽培技術を、私自身が身に着けなければと思っています。」

生産し、販売することだけではなく、食べる人や、自然環境をその先に見られている渡邉さん。

その人柄が目の前の椎茸に表れているように感じました。

 

最後は、薪ストーブが気持ちいい、渡邉さんのご自宅へお邪魔しました。
奥さん手料理のぜんざいと、そして採れたての原木生椎茸の塩焼きのご馳走を頂きました。
渡邉さんの生椎茸はとっても肉厚で食べごたえがあり、豊かな香りと旨味が食欲をそそります。
一番美味しい食べ方は「焼き椎茸に醤油とレモンをちょと垂らして食べる」とのこと。
傘を下にして、片面のみ椎茸が汗をかくまでじっくりと焼いて食べてください。

現在渡邉さんの原木椎茸は定期宅配会員様の野菜メニューにお入れしております。

季温 vol.41 3月号 産地の今 出水天恵海苔グループさん 「無酸処理 海苔」

鹿児島県出水市

出水天恵海苔グループさん(いずみあまのりぐるーぷさん) 「無酸処理 海苔」

■プロフィール

「無酸処理をしていない海苔を食べて欲しい」と、出水の海苔生産者が集まったグループ。今では酸処理をしないで海を守る事だけでなく“手摘み”や“手すき”といった、昔ながらの職人技を後世に残す役割を積極的に行われている。

 

ピュアリィでも人気の一押し商品となっている「無酸処理の焼きのりシリーズ」。毎年、2月頃から海苔の収穫のピークを迎え製造が開始されます。生産者グループの出水天恵海苔グループでは日本でもほとんど見ることのなくなった昔ながらの海苔づくりを続けられ、その伝統を受け継いでおられます。

貴重な海苔づくりの取り組みをお客様にも知っていただくべく、毎年行われている「海苔の手すき体験」が今年も行われるという事で、ピュアリィのお客様と共にイベントに参加させていただきました。

熊本県と鹿児島県の県境となる出水市。北部に面する八代海の海の幸とツルの渡来地として有名なこの地で無酸処理の海苔は作られています。こだわりの海苔を作るのは、伝統の海苔づくりを守り続ける出水天恵海苔グループの生産者さんです。仕切りの作れない海で無酸処理の海苔づくりをするためにはその海全体で取り組む必要があり、地元の漁協の協力のもと、日本で唯一といっても過言ではないくらい貴重な海苔の生産が行われています。

コンビニおにぎりなど海苔の消費が昔に比べ多くなった現代で、海苔の生産でごく一般的に行われているのが海の農薬と言われている「酸処理」です。生育中の海苔を網ごと酸性の液にくぐらせて、再び海に戻し病気を予防する作業。生産量を増やすためにずっと海水に浸かっている状態で成長する海苔は、ピーク時では3日に1回の酸処理での消毒が無ければ病気にかかってしまい、収穫自体ができないのです。その上、消毒後の酸処理剤は当然海に溶け込んでいってしまうので、その他の海産物へ影響を与えている可能性もあります。

出水天恵海苔グループでは、こういった問題を懸念し、酸処理を行わない昔ながらの海苔づくりに取り組んでいるのです。酸処理剤が無かった頃、病気にかからないように海苔を育てるために行っていたのは「日光消毒」です。海の満ち引きを利用し、満潮時には海水につかって成長した海苔は干潮時に海面に顔を出し、陽の光と潮風に当り、病気の予防をします。そうしてできあがる海苔は自然の恵みを目いっぱいに受け取り、豊かな香りと海苔本来の甘みを持った味わいが生まれるのです。

今回のイベントでは昔ながらの海苔づくりの作業の一つ「海苔の手すき」「天日干し」を体験させていただきました。今では機械乾燥が主流になっていますが、1年に一度こうしたイベントを通して本当の海苔の作り方や香り、味などを伝えていくことも大切にされています。昔から使っている木枠に水で溶いた海苔を流し込み1枚1枚漉いていき、海沿いの堤防で天日乾燥を行います。当日は天気も良く、気持ちの良い風が吹いたこともあり乾燥し始めた海苔はパチパチと音を立て始めます。しっかりと乾燥したものを1つずつ剥がしていき海苔の完成です。

伝統を繋ぐ役目を大切にされています。

潮風と天日で乾かします。

 

出水天恵海苔グループでは、海苔づくりにあたってその品種にも着目し、幻の品種と言われる「アサクサ種」の復活にも取り組まれています。今回の体験もこの貴重なアサクサ種で行われ、正真正銘日本で唯一の無酸処理・干出式・アサクサ種での手すき海苔という本当に貴重な体験をさせていただきました。

 

毎年、大寒に合わせて海苔の収穫作業が始まるそうですが、大寒と言えば1年の中で一番寒い時期となります。海苔は寒さによって成長が進み、より寒い年には良い海苔ができると言われています。しかし、今年は記録的な暖冬となり、出水の海の水温も2℃程高くなっていたそうです。2℃というとそれほど変化が無いようにも思えますが、温度変化のしにくい海水の2℃というと、その環境で育つ生き物には大きな影響が出ると言います。魚の漁獲量も今年は少なくなっているようですが、特に海苔は高温に弱く、実際に収穫を行って採れた海苔の量は例年の約半分程で今まで経験したことがないほどの不作の年となりました。そもそも昔ながらの海苔づくりは一般的な生産方法よりも収穫量が少なく、特にアサクサ種は品種改良のされていない原種となるため、昔とはかけ離れた気候変動に影響されやすい特徴があると言われています。それでも今年できた海苔の品質は味、香り共にとても良く、厳しい環境の中でこれだけの海苔ができたと生産者さんも本物の海苔の力強さを再確認したそうです。

気候変動や後継者問題など近年の海苔づくりを取り巻く問題もありますが、生産者さん達の熱い想いが消費者まで伝わっていくのをイベントに参加して強く感じました。同時に、自然に従った海苔づくりは自然栽培の農作物と全く同じものだと感じました。生産者さんたちが言われる“本物の味を知ってもらいたい”という思いを受けて、私たちピュアリィも伝え続けることに更に尽力していきたいと思いました。

レポート 舩水

 

 

産地の今 イタリア産 自然栽培オリーブオイル

完全農薬肥料不使用の自然栽培のオリーブ畑を自ら所有し、オリジナル商品「アサクラオイル」を開発された朝倉玲子さんご本人による執筆文です。ぜひ産地の風も一緒に感じてください。

■朝倉玲子さんプロフィール

1996年よりイタリアに渡り、料理・オリーブ栽培を学ぶ。その後、2,000年より福島県会津若松市にて、オリーブオイルを中心としたイタリア食材の輸入販売を行いながら、2006年からは自身もイタリアで自然栽培のオリーブ栽培・加工・販売を開始する。現在は全国でオリーブオイルの使い方料理教室を開催しながら、オリーブオイルの本当の美味しさ・使い方を普及されている。

皆様はじめまして。私は福島県会津若松市でオリーブオイルを中心にタリア食材の輸入販売をしています。来年はこの仕事を始めて20年目を迎えます。

唐突ですが皆さんはオリーブオイルについてどう思われていますか?

私はなぜイタリア料理で多用するのか理解できませんでした。独特のにおいと火を通した時に漂う重い香りに違和感がありました。その後イタリアでイタリア人が食べている日々の料理を知りオリーブオイルの味わいがいままでのものとは全く別物であることを思い知らされました。

1996年に料理修業に行った先の南イタリア・プーリア州はイタリア内でもオリーブの大産地でした。修業先の農家民宿がたまたま有機オリーブ農家でした。料理するのはお母さんのニーナさん。料理する全ての鍋に黒い瓶に入った液体をどっと入れるのです。いったい何を入れているんだろうと聞いてみると、「オリーブオイル」と答えたのです。のけぞり驚いたのを今でもよく覚えています。その入れる量の多さは日本人の食用油脂としての域をはるかに超えており、あの嫌な香りのする得体のしれないオイルをなぜこんなに入れるのか?全く意味が分かりませんでした。しかし出来上がる料理の鍋からはおいしそうな匂いが漂ってきます。私が想像していた嫌な臭いは一切しないのです。私はその民宿の料理からオリーブオイルの概念が180度変わり、全く日本にはその良さが伝わっていないことに気づくと共にオリーブオイルにどんどん魅せられていきました。

その後はオリーブオイルと家庭料理の研究でオリーブ農家の民宿を転々としました。3軒目の民宿でまた転機がありました。オリーブの搾油所に初めて行き、生の果実を水分と油分、繊維質に分けその油分そのままオリーブオイルになることを実際この目で見ました。言い換えればフレッシュフルーツの果汁がオリーブオイルです。

しかし同時にその搾油所に置いてある業務用ピーナッツオイル缶がエキストラバージンオイルの増量剤に使われていることを知り、聞くと純粋なエキストラバージンは非常に貴重、みな増量のため年産の古いものや外国産のもの、悪質な場合は私が見た違う種類の食用油を混ぜ流通させることを知り愕然としました。ああ、あの嫌な香りのする原因はそういう事だったのかと日本を思い出しました。これまでオリーブ栽培をしている農家民宿の素晴らしいオリーブオイルを食べ続け、なぜまっとうなオリーブオイルが日本に届いていないのか?そしてオリーブオイルの本当の美味しさを日本の人に知ってもらいたい、というスイッチがオンになったのは言うまでもありません。私は三年の料理修業のかたわら日本人の舌に相応しいオイルを探し輸入販売の道が自ずとできていきました。

帰国しオリーブオイルの歴史のない日本人の為にシンプルな素材でなるべく削ぎ落したレシピで「オリーブオイル使い方教室」を始めました。使い方の基本を理解していただきオリーブオイルが“おいしい”ということを腑に落としていただき少しずつ広がっていきました。

そして数年経ち、自然栽培というものを知りました。

有機栽培さえも過剰な堆肥や農薬の影響で身体に反応が出る化学物質過敏症の方の存在を知ったことがきっかけでした。大変な時代が来たことを感じつつオリーブオイルも無農薬無肥料で作られたものを探さなくては、と思うようになり探しましたがそういうものはなく自分でやることを決断。そして中部イタリアのアブルッツォ州に畑を見つけ2006年に初めてオリジナルオイル「アサクラオイル」をリリースすることができました。

「自分でやってみる」これほど学べることはありません。現在販売中の2018年産は13年目のものですが初めは出来るままに無我夢中でした。しかし年々生える草の種類が変わり畑の風景が変わり始めカチカチだった粘土質の大地も今ではふかふかに変化し土壌が変わり、そしてオイルの味さえも変わっていくのも13年経ったからこそ分かります。畑に何も施さない、出来るだけ自然環境のままにをすることにより生物の多様性のもたらす恩恵は未知数でこれからさらにどのような畑と土壌になるかが実験です。

またこのように大自然に育まれた農産物は力強く生命力に満ちた食べ物と言えると私は思います。

毎年テイスティングしお料理し食べて味わいの変化を感じながら経験値を増やすことで、自分で感じて舌や食後感など身体でわかってくることは多く、情報に左右されるのではなく自分軸をしっかり作るうえでもほんものを食べる、触れることの大事さをオリーブに関わり思います。

オリーブオイルの使い方教室も20年近く経ちオリーブオイルはあくまで調味料で素材に加え、生使いまた加熱に使ってももちろん大丈夫で熱することで素材の味をグンと引きだしてくれます。(但し高温はだめです)醤油や味噌、出し汁などの旨みを加える日本料理とはまったく概念の違うのがイタリア料理です。

オリーブオイルと塩だけで基本料理するイタリア料理には学ぶところは大きく主役になる野菜など素材の質が問われます。自然栽培や有機栽培の野菜と一般栽培の味が全く違うことにも気づかされます。

是非一度オリーブの使い方の教室も体験していただきたいです。

さてオリーブを介して日本でもイタリアでもそのご縁が広がっています。

私は現在そのご縁で数種類のオリーブオイルを扱っております。どれも個性的で高品質なものばかりですが、その中で一番新しい取扱いのオリーブオイルについて皆さんにご理解いただきたいと思っています。

「わら一本」というちょっと妙な名前のオリーブオイルの生産者は、イタリア中部のウンブリア州で新規就農した34歳の青年マイケルです。農業大学に通っていたパートナーのマルタが農業研修に来ていたアフリカ人からもらった本、故・福岡正信著「わら一本の革命」が彼らに大きな影響を与えました。彼らの生まれ故郷はローマ近郊の小さな村。その村を支えるのはヘーゼルナッツ栽培。子供のころあったオリーブやブドウがすべてヘーゼルナッツにとって代わり大量の農薬と化学肥料漬けの栽培に変わってしまい、又連動するように健康被害で病気になる村の人を見ていく中、この農業は間違っていると思うようになり自然を破壊しない自然に寄り添った栽培をしたい、と思うようになっていったそうです。

食べるものをつくることに行きつき、自分なりに農業にチャレンジしていたそうです。

しかしうまくいかず悶々とした日々を過ごす中での本「わら一本の革命」との出会いでした。彼らは生まれ故郷では自然栽培は難しいと今畑のあるウンブリアに引っ越します。オリーブ畑付の民宿を借り本格的に栽培し始めたのが2011年。無我夢中で始まりましたが秋になるとできるオリーブ。搾油してオイルになりますがそれを受け止めてくれる買い手がいなく困っていました。前述のように混ぜ物の安価なオリーブオイルがイタリア内でも普及している昨今。まっとうに作られたものはそれなりの値段がします。安価なものでいい、国産でなくていい、この流れはイタリア内の耕作放棄地が増える原因にもなっています。

 

マイケルは言います「食べ物は命をつくるもの。そして農業こそそれを作り出すことができる尊い仕事」「耕作放棄による数百年・数千年受け継がれてきた荒れたオリーブ畑を見るに忍びない、美しいウンブリアの景観が崩れていくのが残念、少しでも景観を元に戻したい」と。

 

私はもう十分な数のオイルを販売しており、正直これ以上のアイテムを増やすことは経営上厳しい状態でしたが、日本人の著書の本を読みしかも自然栽培でオリーブオイルをつくる若者を応援できるのは私しかいないと自分を奮い立たせ、マイケルをサポートすることを覚悟しました。

今年で4年目の輸入になるわら一本。 これから将来の大地を支えていく一人の青年のつくるわら一本。私はオイルの良さはもちろん、一人の青年が見て感じ、考えて実践し成長していく姿に無限の可能性を感じると共に出来るサポートを今後もしていきたいと思っています。

私の一人の力では到底無理で共感をもって応援してくださる方が必要です。これをお読み下さった皆さんにもぜひ応援いただけますようお願い申し上げます。

 

オリーブオイルの素晴らしさを実際に使っていただき実感していただき、それが生産者の応援と持続可能な大地を将来に繋いでゆけることにつながります。そしてその連鎖は皆さんの食卓の笑顔に間違いなく繋がっていきます。

文・朝倉 玲子

ピュアリィでお取り扱いするオリーブオイルはコチラです。

 

熊本の環境保全型農業をリードする“水俣市”

熊本県最南端、不知火海に面する水俣市。

いくつもの支流が合流する不知火海は、魚介類も豊富な海でありながら、その海に沿って吹く暖かい潮風は柑橘類をはじめ、多くの農産物を生産する自然の恵みとなっています。このように今では自然豊かな水俣市ですが、1956年に公式認定された“水俣病問題”を抱えた過去があり、地域全体で問題と向き合い復興を果たした環境都市でもあります。

その影響から、近年環境保全型の農業に取り組む農家も多く、その中でも先駆者として引っ張っていただいている3名の生産者さんをご紹介します。

桜野園 松本和也さん

水俣市で自然栽培茶に取り組む松本和也さんは約30年前に、「今からは無農薬だ!」と取り組み始め、そして15年前のピュアリィ創業時にご縁をいただき、「今からは自然栽培だ!」と、こだわりのお茶作りを続けられています。標高500m以上で水俣湾を一望できるお茶畑は綺麗に整備されていました。優しい香りの中にしっかりとした味わいのある松本さんのお茶は近年欧州を中心とした海外からも高い評価を受けています。最近ではお茶ととても相性の良いソフトクリームを制作中とのことで、常に新しいことに挑戦し続ける松本さんに刺激を受けた訪問でした。

吉海 小百合さん

パール柑やグレープフルーツ等の柑橘類に取り組む吉海さんの果樹園は、今年は暖かい気候が影響し、収穫量は少なめですがずっしりとした果実が多いそうです。元々はお母様のヒロ子さんが大切に育てられていた果樹園。「母が亡くなってからもお客様からのご要望があり、とても有難いと感じて少しでもお届けできたらなと思っています。」と、ヒロ子さんがお亡くなりになられた後も、ご家族が週末に収穫作業に来て続けてくださっています。貴重な国産グレープフルーツは、16年前、水俣を襲った水害の後、復興の祈りを込めて植えられたものです。地域への愛と家族の愛が詰まっていることを改めて感じてきました。

福島 雄治さん

甘夏、清見みかん等多品種の柑橘類に取り組まれる福島さん。栽培開始から50年にもなる大きな甘夏園は50aと広面積ですが一本一本の木は丁寧に手入れがされており、のびのびと育っていました。先代から継いで20年自然栽培に取り組むことで、味の濃い甘夏が実っています。通常は1月から収穫し3月まで貯蔵しながら酸を抜くのですが、福島さんは木成りの状態で収穫まで追熟を行います。寒にさらされ、獣害のリスクもありますが、甘さには特別な深みが生まれます。

現在不知火、ネーブルオレンジ、を販売中です。

《 海の環境を守る!〜おいしく健康に 》

《 海の環境を守る!〜おいしく健康に 》

 

今日は、私の生まれ故郷、鹿児島出水 無酸処理焼き海苔 手すき海苔体験

5年ぶり絶好のお天気九州各地から総勢40名参加 パリ!パリ!海苔がお日さまにあたって乾く音♪5年ぶりです。

生産者代表 島中義夫さんファミリーを囲んで
海の農薬とも言われる「酸処理」せず!潮の干満によってお日様と潮風だけで、スクスクと生長した「アサクサ」種の海苔の手すき天日干し体験は、日本ではここだけです!

ピュアリィは、これからも、ずっとずっと産地と共に!支えていきます!どうぞみなさん。ホンモノを食べておいしく笑顔に健康になって、買って支え続けてくださいね!

ピュアリィ15周年の年。3月7、8日は、創業祭。

https://nh-purely.co.jp

これからです!

<産地の今:柑橘>熊本県水俣市 福島雄治さん  

熊本県水俣市 福島 雄治さん(ふくしま ゆうじさん)

■プロフィール

熊本県水俣市にて多品目の柑橘類を自然栽培で取り組む。環境保護を心がけ20年前から自然栽培に取組み続け、現在は自然栽培と有機栽培を実践している。長年のキャリアを活かしながら試行錯誤を続ける想い熱き生産者。

全国的に例年に比べると暖かい今年の冬、熊本県内では特産でもある柑橘類の収穫が始まる季節となりました。海風の影響で県内でも特に暖かい地域の水俣市では毎年豊富な種類の柑橘類が生産されています。そんな水俣市で自然栽培に長年取り組んでおられる福島雄治さんも多品目の柑橘類を栽培されています。これからネーブルオレンジや清見みかん、不知火、レモンなどの収穫が始まるという事で果樹園を訪問しました。

<樹齢40年の樹々を守る>

1月中旬、ピュアリィスタッフ3人で福島さんの自宅を訪れると、ちょうど出荷作業が終わるころで快くお迎えしていただきました。

作業場にはネーブルオレンジ、不知火(しらぬい)、スイートスプリング、レモン、みかん、河内晩柑などたくさんの種類の柑橘類があり、「出荷残りのキズ物ですが、食べてみてください」と福島さん。訪問して早々、お言葉に甘えて試食させていただきました。最初は少し遠慮していたスタッフですが美味しさのあまり、様々な柑橘の食べ比べをさせていただきました。どの種類もジューシーな上に、味がはっきりとしており、力強さを感じます。

柑橘の味に感動しつつ、果樹園の案内をしていただきました。まず訪れたのは清見みかんと不知火の果樹園です。10年前に福島さんが借り入れられてから無農薬で取り組み続け、5年前からは肥料も使われていません。園内にある清見みかんの樹は約40年の樹齢だそうで今年は少し収穫量が少ない様子でした。一般的に柑橘類などの果樹は1年ごとに収穫量に差が出ることが多く、収穫量が多い年を「表年」、少ない年を「裏年」などと呼び、この現象を隔年結果と言います。今年の清見みかんは「裏年」になるそうですが、福島さんは極力収穫量の差が大きくならない方法を目指しています。表年、裏年の差が大きいという事は実の成らせ過ぎで、樹に負担がかかり、次の年で樹自体が実の数を少なくする働きが起きているそうです。今年は裏年で実が少なくなっていますが、清見みかんの樹自体は葉の数が多く、とても元気な様子で、来年の実を沢山つける準備をしているようにも見えました。福島さんは表年の樹の負担を考え、より安定してバランスのとれた栽培をするために試行錯誤されています。40年もの樹齢になると大きく広がった枝は隣の樹と重なっているところもあるため、地面にはあまり日が差し込まなくなり、実も葉に隠れ日に当たっていない部分もあります。こういった状況で樹同士の間隔を広げるためには、適度に樹を切るか、樹の負担になりすぎない範囲で剪定をし日の当たる部分を作っていくか、樹の状態を細部まで見極めながら判断し実践していくそうです。「毎年実を成らしてくれていますが、自然栽培はこれからまだまだ勉強だと思っています。人にも個性がある様に、品種によって管理の仕方も様々です。よく観察し今後も実践していきたいと思います。」

長いキャリアを持ちながらも謙虚に自然と向き合う姿が印象的でした。隣にある不知火の樹は、ほど良く実がついており、今期の収穫も間もなく始まるとのことでした。

 

<苦難を乗り越えて環境都市へ>

熊本・鹿児島の県境となる水俣市。西側の八代海から吹く暖かい潮風は柑橘類をはじめ、多くの農産物を生産する自然の恵みとなっています。今では自然豊かな水俣市ですが、1956年に公式認定された“水俣病問題”を抱えた過去があり、地域全体で問題と向き合い復興を果たした環境都市でもあります。福島さんはお父様の代より水俣に移住をされたそうですが、当時は公害の抗議活動などの最盛期だったそうで、それからの水俣と共に育ってこられました。30歳の時にお父様の果樹園を引継ぎ、就農時から環境保全型の農業を実践されています。就農前に関係していた県の果樹試験場で毒劇物取扱の資格取得の勉強をきっかけに農薬の危険性を知り、就農時には農薬を使うことは選択肢になかったと仰います。また、最初に借り入れた甘夏の畑では借りる前から肥料を使っておらず、その環境を守る意味でも無肥料栽培を試みたところ農薬・肥料を使わずしても環境が整っていれば栽培ができると、その可能性を見出したそうです。今では水俣市は全国をけん引する環境都市となり、環境保全型の農業を始め自然栽培を実践する農家さんも多い地域となっています。苦難を乗り越えた地域だからこそ自然を尊重する農家さんとさらに繋がっていきたいと福島さんは仰います。また若手の農業参入など、これからの地域の課題点に目を向けられている姿を見て水俣の更なる発展を感じました。

<支えてくださるお客様を思い浮かべて>

最後に7年前から取り組んでいる自然栽培レモンの畑にお邪魔しました。国産というだけでも貴重なレモン。自然栽培ともなると畑に伺える機会はそうそうありません。3年前の猛烈な寒波で県内のレモンはほとんど枯れてしまった中で、海風に守られ寒波を耐え抜いた福島さんのレモン園。樹にはたくさんの実がなっていました。「何とかまとまった収穫の年を迎えることができました。年々成長する樹を見てホッとすると同時に、支えていただくお客様の顔が浮かびます。いろんな方に食べていただけると思うとやっぱり農薬は使えません。こだわった栽培方法ですが品質と味と、バランスよく向上していきたいと思っています。」

穏やかな表情の中に熱い芯を感じました。これからの収穫がとても楽しみです。

 

レポート 産地担当 舩水 楽

ピュアリィおススメ乾燥野菜セット★

ピュアリィで大人気の乾燥野菜をセットにしました。

乾燥野菜は甘味と旨味がギュッと濃縮されているので、戻し汁まで余さずお使いいただけます。

乾燥野菜を使った時短レシピのご紹介です。

●切干大根と乾燥にんじんの「戻さず」マリネ
<材料(2人前)>
・切干大根…15g
・乾燥にんじん…5g
マリネ液
・純米酢…小さじ2 ・万能酢…小さじ2 ・ごま油…小さじ1/2
<作り方>
①切干大根と乾燥にんじんはさっと洗って10分程そのまま置いておく。(水に浸さない)
②マリネ液の材料を合わせておく。
③切干大根と乾燥にんじんが柔らかくなったら、マリネ液であえれば完成。30分以上置くと味が馴染みます。

 

●切干大根とニンニクドライのペペロンチーノ
<材料(2人前)>
・切干大根…15g
・ニンニクドライ…3、4枚
・唐辛子…1本
・オリーブオイル…小さじ1
・白ワイン…大さじ1
・塩…小さじ1/3
<作り方>
①切干大根は長ければハサミでカットし、さっと水洗いしひたひたの水で戻し軽く絞る。
戻し汁は捨てずにとっておく。
②フライパンにオリーブオイル、ニンニクドライ、唐辛子を入れ弱火にかける。いい香りがしてきたら切干大根を和え、戻し汁と白ワインを加えて汁気が無くなるまで炒め煮する。
塩を食えて味をととのえたら完成です。
※乾燥にんじんを加えると彩も綺麗です。

【あるものを活かす経済】 子どもが、小さな生きものが教えてくれるよ

どうして、人間は森林伐採、開発が好きなのかなあ??
2週間前から、うちの裏山の竹林がどんどん伐採されています。
駐車場を広げるのだそう・・・(*_*;

居場所がなくなった、小鳥や虫や小動物がどんどん降りてくる。
「壊しては、造る経済」の限界を感じてほしいな☆

まちづくりは、やっぱり 「あるものを活かすだね☆」
経済の枠が仮に小さくなっても、幸せ感が大きくなる。
そんな仕組みを、みんなで知恵を出し合ってつくっていきたいな(^^)/

〜6年前の投稿より〜

◎ あのとき感じた「小鳥や虫や小動物の、驚きや、危機感」が、

今、まさしく人間に迫っているわけで、

そのことを1人1人が「自分のこととして捉えられるか」

今 そのリアル感なんだろうなって思いますー。

反後 人美

写真は、宮崎県田野町 自然栽培 川越 俊作さんの畑を、先月末 スタッフ(家族ぐるみ)研修の模様です!

子どもでも、スポッと収穫できるほどの、土の柔らかさは、とても人にも環境にも優しい!その大根のおいしさぜひ味わってください!

そして、子どもたちは、その広大な畑についた途端に「ヤッホー❣️」って言ったんだよ!そしたらね。「ヤッホー」ってこだまが返ってきたよ!

行けばわかる!食べたらわかるのです😊

<産地訪問>熊本県山鹿市 伊藤将宏さん 有機栽培いちご (恋みのり)

例年大人気!!有機栽培イチゴを育てられる伊藤さんを訪ねました!

イチゴ農家をされる前は、サラリーマンをされていた伊藤さんご夫婦。日々会社に行く中、自分にしかできない仕事をしようと思った結果、次世代に残る農業をしよう!と思い、有機農業を選ばれたそうです。全国でも少ないイチゴの有機栽培。当然技術論が確立されているわけではなく、始めた当初は苦難の連続だったと仰います。

私が深く感動したのは、ハウス内を元気に飛び回るミツバチについて。イチゴが実るためには受粉が必要ですが、まんべんなく受粉するためにはミツバチの働きがとても大切です。一般栽培だと、生き物との共生が難しくミツバチがどこかに逃げてしまったり、元気がなくなってしまうことも多いようです。しかし、伊藤農園のミツバチは、冬を越した5月まで元気にハウスを飛んでいるそうです。私たちが日々食べている物は、虫や動物の力を借りて育っている事を改めて感じました。そんなミツバチ達が元気で過ごせる環境がある、伊藤農園はとても貴重で素敵です。

今年は「恋みのり」という品種を中心に栽培されています。昨年の「恋みのり」から苗を繋いでいる自家苗は収穫を終えた春から夏、秋へと年間通してお世話が必要になります。以前主力の品種として取り組んでいた「ひのしずく」とは勝手が違い、苗が思うよう育たず、例年に増して手間暇を掛けて苗づくりをされているそうです。また、今年は秋が暖かかっため、花が咲き始めるのが例年より少し遅いとのこと。それでも訪問した際のハウスの中ではすくすくと成長するイチゴを見ることができ、少しずつかわいい白い花が咲き始めていました。

イチゴは追熟しない為、伊藤農園では完熟したイチゴのみ収穫をされます。

▼伊藤さんのイチゴはコチラです。

ショップスタッフ 竹部 遥

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