~その4~自然栽培はなぜおいしい?

~その4~自然栽培はなぜおいしい?

自然栽培の野菜や米は、なぜおいしい?

化学であれ、有機であれ、肥料も、農薬もいっさい使わない、何にも頼らない栽培方法を「自然栽培」と言います。

自然栽培は、日本がこの数十年、良かれと思って入れてきた肥料や農薬という、本来必要のないもので汚してしまった土を、植物の根などを使って外へ出し、健康で自然な「温かく、柔らかく、水はけがよく、水持ちのよい」土へもどすことを第一に進めてきました。

だから"自然栽培"の米や野菜は肥料がなくても立派に育つのです!
そして"自然栽培"の米や野菜は、何より「おいしい」のです!

しかも、「野菜の収穫を目的とする農業」であるならば、

「雑草は、雑草に合う土を雑草が作り」 「野菜は、野菜に合う土を野菜が作っている」

といったように、雑草ではなく、野菜、もしくは野菜の根に近く、さらにその土地の条件に適合する植物の根を使いながら、おいしい野菜が出来る土を作っていくのです。

残念だけど、雑草だらけでは、野菜は育ちにくいです。だから、自然栽培は、「畑で、ただ自然の再現をするのではありません」。
それだったら、放ったらかしておけばいいことになります。
自然栽培は、決して放ったらかす放任栽培ではありません。
だから、土の状況によっては、始めは機械も、農業資材も使うことがあります。

ただし、あくまでも先生は自然界です。
自然を観察しながら、自然に順応し、自然に適ったやり方を常に考え、試行錯誤しながら、この肥料にも、農薬にも頼らず、土と種のハーモニーとその力によってたくましく育つ野菜や米を作っているのです。

肥料がない方が立派に育つ!

例えば、同じ日に田植えをします。肥料を与えてもらえる稲は、例えれば、口をポカンと開けていれば、ドンドン栄養分が降ってきます。だから、どんどん地上に成長することが出来るのです。

ところが、「自然栽培」の稲は、待っていても何も起こりません。そして、これまでの自然界の土と植物の話でわかるように、稲は植物。よって、「自分に必要な養分も水分も」「自分で」取りにいくために、「しっかりと根を張っていく」のです。
その間は、地上へはあまり伸びません。肥料を与えた稲と比べれば、差は歴然で、とてもひ弱に見えます。
ですが、しっかりと根を張り終えると、今度は、土の上へ上へと生長しはじめます。そんな稲であれば、なおのこと、つまりは、肥料に頼らず自分で根を張り地上へと生長する自然栽培の稲は、夏の終わりまでには、肥料をやっている方の稲の成長に「追いつき、あるいは追い越すこともあるのです!」
それは、見事な成長です!!

そんな時にやってくるのが台風です。
かたや、根をあまり張らずに、地上により成長した、肥料を与えられて育った稲は、頭でっかちな状態です。やはり台風の被害に遭いやすいのです。
しかし、肥料も与えられないけれど、自分でしっかり根を張った「自然栽培」の稲は、台風の風にたわみはするけれど、しっかりと根を張って、人で言うなら、下半身がしっかりした状態ですから、被害に遭いにくいのです。

左:自然栽培のお米

右:一般栽培のお米

自分の成長速度が大事!

植物は野菜とはいえ、み~んな種が違うので、それぞれ人間も違うように、その成長速度は違います。
つまり、自分の速度で着実に細胞分裂した野菜は「ズシリ!」と重い。
しかし、「速く大きくな~れ!」と肥料分を与えた方は、その自分の成長速度を無視して、ドンドン大きくなります。結果的に、この写真のように、まるで輪ゴムが伸びきったように細胞は空洞化して、水より比重が軽くなり浮いてしまいます。
だから、野菜を選ぶときは、同じ大きさの野菜を手にしたら、より「ズシリッ!」と重い方を選んでくださいね。

にんじんの浮き沈みの実験

虫や病気に強い「自然栽培」

また、「虫や病気に強い」のが、肥料、農薬に頼らない、自然栽培の特徴です。 
これは、熊本県菊池市、冨田親由さんの田圃です。
右側の大きな写真の方の、左側にある田は、肥料農薬を使っている田んぼ。その右隣は冨田さんの自然栽培の田圃です。
【自然栽培の野菜や米は、なぜおいしい?】で紹介したように、田植え直後は、自然栽培はしょぼしょぼと頼りなく見えながら、地下でしっかり根を張っていきます。そして、小さい写真のように、夏の終わりには、こんなに立派に生長します。

2005年、この年はウンカという害虫が田んぼに大発生しました。次の写真がそのときの様子です。
肥料・農薬で守った方の米は全滅でした。そして、自然栽培の米は、もちろん虫も来るのですが、こうやって悪さをすることなく、害虫被害はなかったのです。

今、このどれだけ薬で守っても、虫や病気に悩まされている農地の実情は深刻で、しかも、薬を使えば使うほど、虫や病気になるし、その原因は、ここまでずっとお話してきた「自然界にはあり得ない」「肥料をあたえてきたこと」だったということになるのです。

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